48歳主婦が今さら「スラムダンク」を人生初で読んでみる【初見感想】9巻

さて、8巻ではバスケ部メンバーをあれだけボコボコにした三井の理由が、まさかの「ケガしちゃってバスケできなかったのが悔しかった」だったことにモヤモヤがおさまらないままとなり、その勢いで9巻を開くことになった。

さあこのモヤモヤをどこにぶつけるべきかと思ったら、いきなり赤木春子のさわやかな「ハロー」から始まり、これまた面食らうことになった。

あれから湘北高校バスケ部は無事だったのか。暴力沙汰による廃部に追い込まれていはいないだろうか。
まあ、赤木春子がさわやかに「ハロー」と登場するくらいなので、大事にはなっていないだろう。


なんと、ここでまた桜木軍団がかなりの見せ場を披露する。
今回の騒動は、自分たちが巻き起こしたことだと学校側に説明したのだ。
なんたる漢気。かれらの桜木をフォローしようという気持ちには一本筋が通っている。

当の三井といえば、ばっさりと髪を切り、彼なりに誠意を見せたようだ。
私としては「髪を切ったくらいで許されるものか」と納得はいかないものの、前回の私の感想を読んだ方から「三井はこれから先かなり株をあげるキャラクター。どうか彼の今後の成長に期待してほしい」というメッセージをいただいた。
しかも一人だけではない、数名の方が三井の肩を持つという、私からすると今は信じがたいムーブメントが起きたのだ。
なるほど。ここまで皆さんに支持されている三井。これからの動向を見守るとするのがよさそうだ。

さて、これで主要なキャラクターとしては、桜木、赤木キャプテン、流川、宮城リョータ、小暮先輩、そして三井が揃った。まだこれから先スポットライトが当たるメンバーもいるという情報を耳にしてはいるが、まずはこれで「湘北高校バスケ部メンバー」は勢ぞろいしたと考えてよいのだろうか。

そしていよいよインターハイ県予選がスタートした。
相手は三浦台高校。
まさかの桜木・流川・宮城・三井はベンチスタート。どうやら先日の暴行沙汰に対する安西先生からのペナルティらしい。
しかし彼らがいない状態ではやはり相手チームに押され苦しい状況だったようで、意外とあっさりとすぐメンバーチェンジがされる。

この主要メンバー勢ぞろいとなった湘北高校バスケ部のパワーやいかに。

試合と同時進行で、新キャラも登場する。海南高校の牧だ。
彼もまたアツいキャラとのタレコミが入っている。詳細はまったくわからないが。
確かに、見開きをガッツリと使っての登場の仕方からすでに「ただものではないぞ」感がひしひしと伝わってくる。

さてメンバーチェンジしたあとの湘北高校はガンガンと攻め、あっという間に同点へと追いつく。
桜木の動きも一段とバスケらしくなり、初のフリースローにもチャレンジする。(なぜ練習していない笑)流川の活躍っぷりも相変わらずである。
相手チームには「湘北ごときに負けられん」と言われがちなのだが、普通に湘北高校のレベルって高いと思うのだが。
以前にも感想に書いた気がするが、赤木キャプテンがいるだけでもなかなかだし、一時とはいえ三井もいたはずだ。有名な流川も加わったという情報があれば、「湘北ごとき」とは軽く言えないような気もするが。
それどころか、そこに今は宮城リョータも加わり、桜木は粗削りとはいえ、もはや無敵チームになりつつあるようにさえ思う。

そんな思いを抱きながらページをめくると、さっそく自転車に乗った少年が回収してくれた。
海南高校の神さんというらしい。

「キャプテン赤木に、ガードの宮城、それに流川が入った湘北は要注意」とのことだ。そうだよね。
もう一人新キャラが登場する。海南高校1年の清田信長。名前そのままだが、いかにも信長っぽいクセあり感がこちらもひしひしと伝わってくる。

結局、赤木・流川・三井・宮城の活躍により、湘北高校は1回戦突破となる。
肝心の桜木といえば、得点0かつファウル5による退場という、デビューとしてはかなり痛々しい結果となった。
その後も相手に大勝しながら順調に勝ち進み、ベスト8進出を果たす。
桜木はそれまでの試合でずっとファウルによる退場となってしまっていた。

さすがの桜木もこれには凹んだようである。「おれ、実は天才じゃないのかも・・・」
しょんぼりとする姿は到底彼らしくなく、ぎゅっと胸が締め付けられる。

意を決して、赤木キャプテンのもとを訪れる桜木。
「どうしたらファウルを取られないのか」。

しかし赤木キャプテンは、簡単に答えを与えることはしない。
「自分で考えることが大事」と桜木を諭すのであった。

ぐるぐると思考しながら学校へ寄った桜木は、体育館でひたすら自主練をする流川の姿を目にする。

みなに賞賛され、なんの問題もなさそうな流川が、地道に努力しているのだ。
近道はない。ひたすら、おのれの頭と力で着実に一歩ずつ前進するしかない。
桜木が、流川の姿からそう感じ取ってくれただろうか。

入部してから、これまでにも桜木は精神的にもかなりの成長を見せている。彼がこの困難にどう向き合い、乗り越えていくのか。
見守って生きたい、と思いながら10巻へと続く・・・。

購読する
通知する

1 コメントに画像を挿入したい場合は画像URLを追加してください。※著作権には十分注意してください。
Inline Feedbacks
View all comments

のりじゃが
5 hours ago

海南の牧は神奈川県高校バスケチームでトップ of theトップのポイントガードです。つまり宮城の上位互換。こう見えて17歳という老け顔。
牧「俺、30代じゃないんだけどなあ。高校3年生、17歳なんだけどなあ。」

1
0
コメントを書くx