それでは7巻を読んでいこう。
なんと2025年10月に、劇場版の「THE FIRST SLAM DUNK」がリバイバル上映されるというとても貴重な情報をいただいたのである。
つまり、私は10月までに21巻まで読破しなくてはならないのっぴきならない状況なのだ。(現在2025年9月)
さて、6巻では湘北高校バスケ部にさらなる問題児「宮城リョータ」が戻ってきたところで終わっていた。
ただでさえ桜木というトンデモな選手を抱える湘北高校バスケ部はいったいどうなってしまうのか。みんなの手に負えるのか?不安しかないながらも7巻の扉を開く。
案の定、さっそく桜木と宮城がバチバチである。
体当たり、後頭部への張り手、頬へのビンタ、そしてシンプルな蹴り。
もはやバスケではなくただの格闘技もといケンカである。それも小学生同士の笑。
そんな暴れ馬の宮城も、安西監督がその場に現れると、まるで借りてきた猫のようにおとなしくなった。「ただ今戻りました。ご迷惑をおかけしました。」だなんて流暢なセリフが彼の口から飛び出すとは意外である。
桜木と宮城リョータ、このままずっと小競り合いが続くのかと思ったが、状況は一転、宮城リョータが彩子に惚れており、その思いが本気であることを感じ取った桜木は、真剣に話を聞く。
桜木もまた晴子に真剣に思いを寄せる男。いうなれば「同士よ」というところか。
そうして、現金なことにあっという間に「兄弟」のようにタッグを組む二人笑。
スラムダンクのこういうところが非常に痛快である。
桜木とリョータのほんわかエピソードにほっこりする暇もなく、早速バスケ部に不穏な空気が忍び寄る。
他校からきた不良6人組。どうやらバスケ部にいちゃもんを付けに来た様子である。
しかしそこに立ちはだかったのは桜木軍団の頼れる存在、洋平だ。
洋平がこれまた、桜木がバスケに集中できるようにと影で支え続けてくれるナイスガイなのだ。
2人は洋平が抑えたものの、残りの不良軍団は体育館へ。どうやら宮城リョータと因縁の仲らしい。
体育館床とバスケットボールをタバコの吸い殻で汚されると、大切なものを守らんとばかりにリョータの目が光る。
リョータよ。完全にあなたのキャラを見誤っていた。もっと破天荒だとばかり思っていた。
女性とバスケを一途に愛する良い男ではないか。
それにしてもこの不良軍団のうちの三井サンという人物には、リョータも今一つ頭が上がらない様子だ。一体二人の間に何があったのだろう。
好き勝手する不良軍団に、「暴力沙汰を起こしたら、廃部の恐れもある」と手が出せなくなる湘北高校バスケ部メンバー。
それって、どうなんだろう。今回のこの場合、いきなり他校の不良軍団がやってきて、好き勝手暴れている(一方的に暴行されそうになっている)のに対して、対抗しただけでもやっぱりまずいのかな。
正当防衛にならないの??必要以上にやり返したらだめそうだけど。というか先生呼ぼうよ。
バスケットボールに唾を吐かれて怒髪天の桜木。
桜木、いつの間にか心もバスケットマンになったね。晴れがましい気持ちである。
それにしてもこの三井サンとかいう男、無抵抗な相手をいきなり殴るとか、本当に男の風上にも置けない。なんて腹立たしいのだ。こんなやつにバカ呼ばわりされるなんて我慢ならないだろう。可哀想なヤス。
流川の後頭部をモップを縦方向にして殴りつけるとか、狂気の沙汰である。打ちどころ悪いと最悪な事態になりかねない。
不良軍団のあまりの傍若無人っぷりに、とうとう流川がキレてしまった。殴り返してしまったのだ。
スッキリはしたが、一気に焦りの色が湘北高校バスケ部メンバーの表情に宿る。
「大変なことになるわよ」と流川を止めた彩子先輩に、不良軍団の手が出てしまう。
これはやばい。
案の定、ここでブチ切れたのが宮城リョータ。
そりゃそうである。これは仕方ない。
この不良軍団、ここまでやるって、ほんとに一体何があったの。どんな恨みがあれば、ここまでできるんだ。
鉄男とかいうのも高校生とは思えぬ体格と怪力っぷりである。しかも見境なく、本来無関係そうな部員までボコボコにしてしまう。感情がよめなくとても不気味だ。
流川も倒れ、リョータも戦闘不能に。
湘北高校バスケ部大ピンチである。
そこで覚醒したのが我らが桜木だ。
あまりの不良軍団の非道っぷりに、すっかりスイッチも入った様子である。よし!いけ!桜木!
とんでもない体格のように思えた鉄男にもひけをとらぬ桜木。さすがである。
ここでようやく先生も到着したようだが、現場の壮絶さにドン引きの様子。
早く何とかしてあげてほしい。はっきり言ってこれは暴行事件レベルだ。
先生がモタモタしているうちに、多勢に無勢のピンチに陥る桜木。しかしそこに駆け付けたのが桜木軍団!!
さあここからリベンジだ!!というところで8巻へとつづくのであった。