5巻を読み進めていく。前巻では、あの伝説の「フンフンフンフン」で終わり、まさに試合も佳境といったところでストップしていたので、続きが気になって仕方がないところである。
さて、桜木の奥義「フンフンフンフン」だが、魚住キャプテンにして「まるで壁のようだった」と言わしめた。相田彦一にしては「アンビリーバブル」である。
「あいつ、ほんとに秘密兵器なんじゃ・・・?」と陵南高校側の認識にも変化が起き始める。
すると今度は、相手チームのマークが流川になったことを察知して、流川を避けて木暮にパスをおくる桜木に、やはり相手チームが「ヤツは切れる!!」と慄いたとき。
実はそれはたんに「流川にパスはおくってやんねー」という桜木のヘイトだったことには思わず吹き出してしまった。
そうだった。こういうひとだった。
あれよあれよと点を返し、残り6分で点数差は3点。
かなり追い詰めてきた。
しかし、ここでまさかの流川の足に限界が来始めた。
足がつって倒れ込む流川に、今度は桜木が蹴りをいれて檄をとばす。
流川と桜木、計らずともお互いがお互いにハッパをかけるいいコンビである。
返してもまた返され、なかなか最後の3点差を詰めることのできない中、桜木の特訓の成果、リバウンドが炸裂する。
その脅威的なジャンプ力に、陵南高校の監督とメンバーは意表をつかれ、相田彦一は「あのジャンプや!!」と感激する。
しかしそう何度も上手くはいかない。とうとう「桜木はやはり素人同然だ」ということが陵南高校の監督にもバレ始めてしまう。
さすがに付け焼き刃では最後まで押し通すことは難しかった。
このピンチで登場するのが赤木キャプテンである。
ケガの応急処置も終わり、桜木のエネルギーのもとである晴子も連れて試合会場へ戻ってきた。
そしてメンバーチェンジ。赤木キャプテンがゲームに入る。
この展開。なんとなく既視感があると思ったら、ファイナルファンタジーXの、ブリッツボールの大会で、ケガをしたワッカの交代でティーダが入り、しかし試合の終盤でワッカがまた戻るという胸熱展開だ。
そういえば赤木キャプテンとワッカ、どことなく似ているではないか。
とまあ、話はそれたが、赤木キャプテンが戻ってきたことで、前日の特訓でアドバイスした「リバウンドのための位置どり」を思い出した桜木。
見事にまたリバウンドを決め、湘北高校チームにもいきおいが戻ってくる。
木暮副キャプテンがシュートを決めると、とうとう逆転となる。
しかし、もちろんこのまま陵南高校が黙っているわけもない。
ここで火がついたのがエース仙道だ。
これまで以上にキレのあるスピードとプレイでまた湘北高校をピンチへと追い込む。
なんだ!この「行ったり来たり」を繰り返す感じは(褒めている)!
プラスとマイナスの世界をぶんぶんと振り回される感じと言っていいだろうか。
さながらアップダウンの激しいジェットコースターのようだ。
追い込まれてパワーアップした仙道を止めるのは難しい、と誰もが思ったそのとき、そう、流川がゲームに戻ってきた。
おおおおお!とうとう赤木・流川・桜木の3人が同時にプレイする展開となった。
これまた激アツ展開である。
いやいや、この練習試合の間に、なんど激アツ展開がやってくるのか。
これまだ、スラムダンクで初めての練習試合だよなぁ。
まるで最終巻の試合のような激動っぷりである。
流川が入るにあたって、桜木と流川を呼び止め、何か作戦を伝える安西先生。
「あの人、ずっと座ったままだからケンタッキーおじさんかと思った」と陵南高校チームから声が上がる。
やっぱりそうだよね、みんなケンタッキーおじさん彷彿とさせるよね。
さあ、残り2分。一体どんな作戦が繰り広げられるのか??
仙道を相手に、流川と桜木2人がマークする。
思ったよりもシンプルな作戦だった。
やはりもともとは中の悪いコンビが上手く立ち回るのはにわかに難しいのか、結局陵南高校のシュートを許してしまい、その得点差は4点に逆戻り。
さあ、ここからどう巻き返す!?残り1分で6巻へとつづく・・・!!
48歳主婦が今さら「スラムダンク」を人生初で読んでみる【初見感想】5巻

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