スラムダンク4巻。いよいよ陵南高校との試合開始となるか。
かなり楽しめそうだ。
早速陵南高校のキャプテン魚住の腕前が披露される。
メガネくんこと木暮副キャプテン、つづいて流川、そして真打である赤木キャプテンのシュートをことごとくカットし、鉄壁具合を見せつけられた。
この3人のシュートがカットされてしまうとなると、まさに「八方ふさがり」というところか。
しかも脅威は魚住だけではない。
わずかなスキをついて、仙道がパスカットをしてくる。そしてノールックからのバックパス。
・・・すごい!!まるで後頭部に目があるかのような正確なパスである。
これがシュートにつながり、さらに桜木の陵南高校バスケ部監督へのカンチョーによるテクニカル・ファウルからの相手チームフリースローによって、前半5分で得点は相手15ー湘北高校0。
ちょっとまって。
桜木のカンチョーによるテクニカル・ファウルがさらっと書かれすぎているけれど、これかなりの戦犯にならないの?
誰も桜木を責めてる描写がないのだけれど、そんなことある??
陵南高校の快進撃はまだまだ止まらない。
先ほどは魚住キャプテンのリバウンド、仙道のさらなるシュートにどんどん押される湘北高校。
しかしこの苦境が、逆に赤木キャプテンと流川に火をつけた。
相手ボールを脅威的なジャンプで流川がカットすると、シュートすると見せかけて赤木キャプテンへバックパス。
まさについさっき陵南高校にしてやられた戦法でお返しをする2人。見事に赤木キャプテンが「ゴリダンク」を決める。
1本返したことで、湘北高校のメンバーも硬さが取れ、だんだんと良いプレーにつながっていく。まさに「流れが変わった!」。
19点差からあれよあれよと追いつき、その差5点に。
これにはベスト4進出を誇る陵南高校の監督も黙っていられない。
ちなみに、ここの「緒戦敗退」はこれで合っているのか?「初戦敗退」ではなく?
誤植かと思ったが、ここはちゃんと調べてみよう。
“緒戦とは、試合や競技大会の最初の試合やラウンドを指す言葉です。一方、初戦とは、個人やチームが参加する最初の試合を指す言葉です。”
なんと。まさかの緒戦敗退で合っていた。
全くのノーマークだったのだが、これって一般常識なのだろうか??「そんなの知ってて当たり前だ!!」というご意見があったら、ぜひコメント欄にて叱咤願いたい。
スラムダンクでまたひとつ知識を得てしまった。感謝である。
それにしても、桜木が流石に自由行動すぎる。
相手チームの監督にしたカンチョーは言うまでもないが、ゲームに早く入りたいからと、勝手に交代しようとしたり、スコアボードを勝手にめくろうとしたり、相手チームの作戦を盗み聞きしようとしたり。
スポーツはマナー違反をするとペナルティを食らう場合があるので、さすがに少しおとなしくしているべきではないだろうか。
現に、テクニカル・ファウルを受けているのだし。
そういえば、5点差とのことだが、テクニカル・ファウルがなければもっとこの差は縮まっていたはずだ。
「真に恐るべきは、有能な敵ではなく無能な味方だ」とはよく言ったものである。さすがに「無能」とは言うつもりはないが。会社でも、申し訳ないが能力不足の人に限って、自分の能力以上の仕事に手を出して失敗し、そのフォローで周りが迷惑をするという図式が時々見られる。
桜木の場合、試合に出たい理由が「晴子さんに良いところを見せたい」とか、ただ自分が試合に出たいという自己都合的なものであるのも、ちょっとモヤモヤとするところである。
試合も後半となり、赤木と流川のオフェンスにも限界が見え始めたとき、とうとう桜木にウォームアップの指示が。いよいよ出番となるのか。
ここで1巻で見たなつかしの「フンフンフン」が登場。今こそ基礎練習の成果を見せるとき。
そしてなんとこのタイミングで、まさかの赤木キャプテンがケガにより抜けることに。そしてその代わりを務めるのが・・・・。そう、桜木である!!
これはなんという激アツ展開。残り10分。点数差7点。そんな正念場にキャプテンが抜けるという大ピンチに、代わりとして入る「秘密兵器」としての桜木。
こんなの大盛り上がりである。いわゆる「キター!!」という状態だ。
さあ、どうなる!!?
しかしこんな展開に、さすがの桜木も緊張とプレッシャーで頭が真っ白に。無理もない。
こんな硬い状態では、いつもの桜木の力が存分に出せなさそうで、嫌な予感しかしない。
モヤモヤしたり、激アツ展開に心が躍ったり、ハラハラしたり。
これだけ心が終始動かされる漫画もそうそうないだろう。
案の定、試合に出て早々にトラベリングとファウルをかましてしまう桜木。
うう、心臓がギュッとなる・・・。このままではまずい!!
そんなとき、桜木の目を覚させたのが・・・なんと流川だ!
桜木のお尻に痛烈なひと蹴りを入れて、我にかえさせることに成功。
すっかり「桜木節」を取り戻した桜木は、水を得た魚のようにコート内を駆け回る。
まだ荒削りの彼のプレイだからこそ、相手チームにとっても意表をつく動きばかりで、すっかり翻弄される。
これは期待できる!!いけ!!桜木!!
と思ってページをめくった最後の見開きが
あの「フンフンフンフン」の集大成とも言えるガードだった!!
ここか!!ここで出てくるのか!!
もう大興奮である。
そして5巻へとつづく!!!