うるわしの宵の月の部屋

作品概要

あらすじ

高校1年生の滝口宵は、女でありながらも女子から「王子」と呼ばれ慕われている。自身も姫よりも王子というあだ名がしっくりきていた宵は、ある日、先輩の市村琥珀に男と間違われる。後日、酔っぱらいに絡まれた店員を助けていた宵の元に市村が加勢に入り、これをきっかけに二人は言葉を交わす。
市村に初めて「お姫様抱っこ」をされ、女の子扱いされたことに宵は動揺する。その後、市村から「気になっている」と告げられた宵は、彼のことばかり考えるようになる。忘れ物を届けてくれたり、熱を出した時に付き添ってくれたりする市村と接するうちに、宵は彼の提案する「試しに付き合う」という関係を受け入れる。
しかし、関係の進展がなければ意味がないと市村に指摘され、宵は「本気の恋」について考え始める。そして、自分から積極的にデートに誘うなど行動を起こし、二人の関係は「お試し」から「本物の愛」へと進んでいく。