48年間、この漫画を知らずに生きてきた私【ワンピース2巻 感想レビュー】

先日、48年間という半生スルーし続けてしまった大作「ONEPIECE」への冒険の扉を叩いてしまった私だが、引き続きこの長い旅路にチャレンジするとしよう。
今回はドアノブに手をかけるくらいにはなれるだろうか??

前巻(1巻)の最後は、私レベルでも知っている主要キャラ「ナミ」が登場し、ルフィに「協力しないか」と持ちかけたところだった。
2巻では、おそらくこのナミの生い立ちや置かれた環境が判明し、さらにルフィと仲間になると予想する。
あの有名なセリフ「当たり前だ!!」がここで聞けるのか??期待である。

「ワンピース」2巻の内容を自分なりにまとめてみる

1巻に引き続き、ルフィに「自分と組まないか」と誘うナミだが、ルフィは気が乗らない様子。
一方、ナミに「偉大なる航路(グランドライン)」の海図を盗まれてしまったバギー海賊団の船長は怒り狂っていた。

この「偉大なる航路」というのが、まだ今ひとつピンとこない。
「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探し当てるために、「偉大なる航路」を進む必要があり、その航路を進むために「海図」が重要である、という位置づけで良いのか?
そんな大切なものなら、確かに盗まれれはそりゃ憤怒ものだろう。
ところで、海図はまさかひとつしか存在しないわけではないとは思うが・・・

このバギー船長、どうやらこの人物も悪魔の実を食べたひとりらしい。
彼の能力は、触れずとも人や物を動かせるテレキネシスのようだ。
決め台詞の「ハデに死ね」はややかっこいい気もする。

というか・・・ちょっと待って。いきなり部下を一人砲弾で処してしまったのだが。
彼、何もしてないのに。
かわいそう!!

「ハデに死ね」は大砲の大爆発で派手に・・・ということだったのね。かっこいいと思った気持ちを返してほしい。
かなり激しい気質の人物のようだ。被害妄想も激しい。
そんなにつけ鼻のこと言われるのが嫌なら、取ればいいのに。

さっそくナミが解説してくれた。
バギー船長は大砲好きで、鼻をバカにされただけでひとつの町を消し飛ばしたとか。
なんてやつだ。だから取ればいいのに。

当のナミの狙いも明かしてくれた。
ある村を買うために、1億ベリーを稼ぐために、海賊専門の泥棒をしているらしい。
1億ベリーってどのくらいの価値なのか。
とんでもない額にも思えるが、「村ひとつ」の値段と考えるとやや微妙な気もする。

何はともあれ、ナミが航海術を持っており、目指すものが「偉大なる航路」と知ると、ルフィは仲間になっても良いと思い直す。
しかし今度は逆に、ルフィが海賊だと知ったナミが拒絶。大の海賊嫌いのようだ。

そんなわけで、さっさと意趣返しをしたナミは、ルフィを騙してバギー海賊団に潜り込もうとする。
騙されたルフィはといえば、「もうあいつは仲間にしてやらん(ぷんすこ)」といった具合。
このカラッとした性格がいいなぁ。

首尾よくバギー船長にも気に入られた様子のナミ。
酒場で盛り上がるバギー海賊団だが、その盛り上がり方が完全にサーカスである笑。
バギー船長も「道化師」ってあったから、そういうことか。
ここでのバギー船長はけっこう気さくで良い人そうなのだが。鼻が逆鱗なのだろう。そこだけ絶対に触れないようにしなくてはいけない。

と思ったのも束の間、ナミにルフィを爆弾で処せと言い出した。前言撤回。やっぱりこの人おかしい。
バギー船長の迫力ある「やれ」という命令に、窮地に立たされるナミ。
「人の命を奪えば、自分も海賊とおなじ」
もしかしたら、ナミのふるさとは、海賊に支配されたのではないだろうか。
そして、近しい人を亡くしたのではないか。
そのふるさとである村を買い戻すために、お金を貯めているのではないか。

ここでナミの武器が初登場する。
・・・・??如意棒??

太ももに隠した武器って、女性だと一度は憧れたものである(うそである。多分少数派だろう)。
ルパン三世の不二子ちゃんのナイフとかピストルとか。

でも、3本に分かれた棒って、かなり斬新である(あまり褒めてはいない)。
取り出して、3本をカチンとはめ込んでから使うって、とっさの戦いのときに間に合うのだろうか笑。
ある意味前回の「三刀流のゾロ」の時とおなじような衝撃を受けた。

思わず反抗してしまったナミが言う。「私の大切な人の命を奪った海賊」。
やはり、ふるさとの家族や友達が海賊によって殺されてしまったのだろう。

かなりピンチとなったが、すんでのところでゾロの助けが入る。
「あ!三刀流(口にくわえるやつ)がまた見れるか?」とワクワクしたが、今回は両手に構えただけだった。残念。

バギー船長との戦いのときには、きちんと口に加えてくれた。満足である。
あっという間に倒してしまった・・・と思ったが、なんとバギー船長は、斬られても斬られない「バラバラ人間」だったのだ。

悪魔の実って、基本「○○(繰り返し言葉)の実」なのか?
多分、ほかにも「カチカチの実(めちゃ守備力高い)」「フワフワの実(飛べる)」「アツアツの実(炎で攻撃)」「ビチョビチョの実(水攻撃)」「ビリビリの実(雷攻撃)」・・・キリがないのでやめておこう。

あ、最初のほうに書いた「テレキネシス」は間違いということに気がついた。
あれは、読者から死角のところに、バギー船長のバラバラになった手があって、部下を拘束していたのか。騙された。

形勢が良くないため、一度ルフィたちは逃げることにした。
ゾロとルフィの「お互いのために命をはる」姿に、ナミの心がすこし動かされる。

さて、場面は変わって、新キャラの登場である。
猛獣使いのモージ。さすが サーカス団

一方、ルフィたちはまだ檻が壊せずにいた。
この檻、ルフィが歯でガチガチ噛んでたとき、まあまあ削れてた気がするんだけど・・・。
そんなに強固なの??木製じゃないの?

そして犬が登場。シンプルに可愛い。このデフォルメがたまらない。
飼い主?のおばさんも登場。なんと「プードル」さん。
確かに髪型がプードルだ。飛ばしてるなぁ。

ん・・・?この人、おばさんで合ってる??もしかしておじさん??
「わしか」って言ってる!!おじさんだ!!
よく見ればズボンをはいていた。

犬の名前はシュシュ。ご主人のお店を守り続けているとのこと。
まずい・・・この流れ、絶対感動的展開が待っている。
私は動物が出てくるとめっぽう弱い。

平和な描写も束の間、モージがルフィのもとへ到着。
これ、髪の毛だったんだ笑。私も被り物だと思ってた。
1巻の斧の腕といい、本当にキャラデザが神の領域である。これ普通思いつく??
そして檻よ・・・鉄製だったんかい。ルフィの歯も神の領域である。

ルフィを倒したと思ったモージとリッチーの次の狙いは、シュシュの主人の店(ペットフード店だったとは)。
店を守ろうと立ちはだかるシュシュ。シュシュ・・・!!お願い、シュシュは無事でいて・・!

良かった・・・なんとか無事だった。でも宝物のご主人の店が・・・。
モージ、そんなことしなくてもいいのに。でも、シュシュを見逃してあげたのって、じつはモージも動物好きでしょ。

シュシュの宝物である店を燃やしたことで、怒りの頂点に達したルフィによって、モージとリッチーはあっという間に倒されるのであった。(リッチーはやめてあげてほしかったけど。ご主人の命令聞いてただけだしね)

良かった。リッチーも生きてた。
モージがルフィに返り討ちにあったと知ったバギー船長は、さらなる報復へと向かい、町長たちが40年という月日をかけて築き上げてきた町を大砲で一瞬で吹き飛ばしてしまう。

大切なものを奪われた悲しみ、大切なものを守ろうと己の命をかける姿。
町長の姿に、自分の思いを重ねるナミとルフィ。ナミの中で、ルフィに対する気持ちは変わっていく。
「海賊」にはならないけれど、手を組んでもいい、そう思うのだった。

余談だけど、ゾロって、どうして帽子被ると目の辺りが黒くなるの?
最初はアイマスクみたいなのをつけてるのかと思ったけど、もしかして帽子に「ピローン」って目の形の黒い輪っかみたいのが垂れ下がって付いてるの?

さて、ルフィとバギー船長の戦い。
ルフィの新技がまた繰り出された。めいっぱい息をすっての、「ゴムゴムの風船」。
文字にするとめちゃくちゃ弱そうである。
でもこのゴムゴムの風船、これまたチートである。なんせ、あの何軒もの家を吹き飛ばすバギー玉を弾き返してしまった。どんなゴムだ。

弾き返されたバギー玉は、バギー船長たちのもとへ。
なんとバギー船長、部下を盾に防いだ。船長の風上にもおけない。もう一度言おう。なんてやつだ!!
リッチーを縦にしたカバジも許せん。

カバジはゾロと一戦を交える。
・・・しかし・・・「湯けむり殺人事件」とか、一輪車とか、「コマ劇場」とか。どうにも緊迫感が仕事をしていない笑。

深傷を負いながらもカバジを制するゾロ。かっこいい。三刀流も見慣れてきた。
いよいよ、ルフィとバギー船長の一騎打ちとなる。
しかしここで、バギー船長から気になる一言が飛び出す。
「あの生意気な赤髪の男」と・・・・。(3巻へつづく)

初めて『ONEPIECE』を読んだ48歳の2巻本音レビュー

2巻ともなれば、ONEPIECEの世界観にもだいぶ馴染んできた。
これほどまでみなが夢中になる「偉大なる航路」と「ひとつなぎの大秘宝」とはなんぞや、と、こちらまでワクワクしてきた。
このまま読み進めていけば、いつの間にか自分自身もこの大秘宝を探し求めて旅している気分になれるのかもしれない。

2巻まで読んでみて、やっぱりルフィはかなり強い。
身体がゴムなだけのはずだが、攻撃力・防御力とも桁違いである。ゴムの特性の使い方がうまいのか?
いつもひょうひょうとしていて掴みどころが難しい彼だが、「仲間」「大切なものを守る」ことへの信念は確たるものがある。
シャンクスから受け継いだ信念が、彼の根底に生き続けているのだろう(これじゃまるでシャンクスが死んでしまったみたいだが、そうではない)。
そんなルフィだからこそ、ゾロもナミも「彼と共になら戦える」のだ。

意外にナミの生い立ちなどはあまり明かされなかった。3巻に期待しよう。
そして神がかりのキャラデザ、この先もどんな意表をつくキャラクターが登場するのか、楽しみで仕方ない。

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