48年間、この漫画を知らずに生きてきた私【ワンピース1巻 感想レビュー】

「ONEPIECE」。そう、泣く子も黙る、この超人気作品。街を歩けば、一度もそのキャラクターやイラストを目にしないことの方が珍しいくらいの超人気作品。海外でも大ウケしている、日本の誇りともいえる超人気作品。何度でも言おう、まごうことなき超人気作品だ。

「本当にそんなに面白いの?」半信半疑だった48年

しかし、そんな大作に、私は奇跡的に48年の人生で一度も触れずに生きてきた。
もちろん、たまたま見ていたテレビでワンシーンを目にしたりしたことはある。
大喜利やネタ画像でも見たこともある。

なので、私の「ONEPIECE」についての知識レベルは「仲間だろ!」「当たり前だ!」という決め台詞や、なんだか海賊や仲間がめちゃくちゃ出てくること、女性キャラクターのスリーサイズがとんでもないことになっていることぐらいである。

そうそう、詳細は伏せるが、とある縁で、ONEPIECEの登場キャラクターをリストにまとめるという作業をしたことがある。ストーリーを全然知らないのになぜかは置いておいて。
その際、キャラクターが1000人を超えていて、半日くらいかかったことを覚えている。
あれは間違いなく苦行だった。しかも間違い探しレベルか?といいたくなるくらい、似たような名前が何人もいて、この怒りをどこにぶつけて良いのかと悶絶したものだ。

話をもどして、そんなわけで、「みんなめちゃくちゃハマってるし、大人気だけど、本当にそんなに面白いの・・・??」と半信半疑でなんとなく動けないまま、とうとう48年間ずっとONEPIECEと向き合わないまま過ごしてきてしまったのである。

「今更読むなんて無理…」立ちはだかる巨大な壁

今となっては、全111巻とのこと(2025年5月現在)。
もはや、もう今更読んで追いつけない果てしない道程に感じ、さらに手を出すことのできない巨大な壁となってしまった。
そういえば、一度、「よし、YouTubeで全巻分のあらすじを聞いてみよう」と思い立ったこともある。
まさかそんな動画が・・・?と思われるかたもいるかもしれないが、ちゃんとあった。
世の中には、偉業を成し遂げる人がいるのである。1巻から108巻分の内容をずっと紹介しているとんでもない動画があったのだ。
いざ腰を据えて、その動画を視聴した。
もう呪文かと思った。
つぎつぎに登場するキャラクター名、島の名前、海賊団の名前。
やっぱりさっぱりわからない。
動画のせいではない。動画自体は素晴らしいものだったはずだ。
わかった、やはり読まないとだめなのだ。自分のチカラで。
ONEPIECEは、そんな生半可な気持ちで相対してはいけない作品なのだ。

というわけで、48歳にして、はじめてONEPIECEの扉を開け始めたのである。
この記事は、「48歳主婦が人生ではじめてONEPIECEを読んでいく」記録を赤裸々に綴っていくものである。

さて、いよいよ本題だが、まず1巻を読んだ感想を今回は記そう。

「ワンピース」1巻の内容を自分なりにまとめてみる

1巻の内容は、まだ小さい少年だった主人公のルフィが、海賊団の頭であるシャンクスに出会い、命を救われる。ルフィは海賊になる夢を抱く。ひょんなことから、「悪魔の実」の一つである「ゴムゴムの実」を食べてしまい、一生泳ぐことができないゴム人間となってしまう。
成長したルフィは、ゴム人間としての特性を生かし、ゴム人間ならではの戦い方も身につけて強くなっていた。
シャンクスにもらった宝物の麦わら帽子を手に、とうとう大海原へと繰り出す。
仲間を集めて、海賊となり、ひとつなぎの財宝である「ワンピース」を探し当てるために。

しかしすぐに漂流してしまい、コビーという少年に助けられる。
コビーは海軍入隊を目指しているものの、女海賊「金棒のアルビダ」が頭の海賊団に捕らえられ、雑用係として働かされていた。
逃げることを諦めていたコビーは、無謀とも思えるとてつもない夢「海賊王になる」と迷いなく言い切るルフィの覚悟に心を動かされ、アルビダに反する。
ルフィはアルビダを倒し、コビーとともに海軍基地の町に到着する。
そこではモーガン大佐が独裁的な支配をしており、息子もやりたい放題。
モーガン大佐の息子に反した(少女を助けるための行動だった)「海賊狩りのロロノア・ゾロ」という男も捕まりはりつけにされていた。

ルフィはゾロを海賊の仲間にしようと、接触する。
誰もが恐れ、凶暴と思われていたゾロだったが、少女への対応などから、ルフィはゾロが良いやつだと見抜く。
ルフィは、ゾロがモーガン大佐に奪われた刀を取り戻すのを交換条件として、海賊として仲間になるようにもちかける。
そして実際に単身でモーガン大佐のもとへ乗り込み、刀を取り返す。
この刀は、ゾロがかつて宿敵としていた少女「くいな」の形見だった。
ゾロは、くいなと「世界一の剣豪になる」という約束をしていたのだ。

刀を取り返してもらったことで、ゾロはルフィの仲間になることを承諾した。
そして、いざモーガン大佐との戦いである。
ルフィはゴム人間としての戦術「ゴムゴムのロケット」「ゴムゴムの鞭」「ピストルの弾の無力化」を繰り出す。
そしてゾロもまた、三刀流で戦う。
あっという間にモーガン大佐を倒し、町は独裁政治から解き放たれたのだ。

町を救ったとはいえ、ルフィは海賊であると公言していたため、町から追われることに。
コビーは、海軍入隊するために町に残る。
二人は、友情を誓いあう。

いざ船出をしたルフィとゾロ。
空腹になったルフィは、空を飛ぶ鳥を捕まえようとゴム人間の力で飛び上がる。
しかし、逆に鳥に捕まってしまい、行方不明に。
ゾロは、漂流していた海賊3人組を救出する。
その3人組の話では、「ナミ」という女に騙され、船と宝を奪われたとのこと。

鳥に連れ去られたルフィはある町に到着する。そこには、3人組が所属する海賊船の頭「道化のバギー」がいた。
バギーは、ルフィと同じく、「悪魔の実」のひとつを食べたと言われていた。
ナミは、そんな海賊団から、海図を盗み出す。
ナミの目的は、「偉大なる航路」へ行くこと。
海賊団に追われていたナミを、ルフィが助ける。ルフィの強さを目の当たりにしたナミは、自分と手を組まないかと持ちかける・・・・

以上が1巻の内容だ。

重要と思われるポイントをまとめる。

・かつて富、名声、力すべてを手に入れたゴールド・ロジャーという海賊王がいた
・ゴールド・ロジャーは、「この世のすべてを(どこかに?)置いてきた」と言った
・財宝=ひとつなぎの財宝=ワンピース
・財宝を手に入れようと、みなが海賊になることを目指した(大海賊時代)
・主人公は「モンキー・D・ルフィ」5~7歳くらい?
・ルフィの目の下の傷は自分で剣を顔にさした傷
・ルフィが「悪魔の実」のひとつである「ゴムゴムの実」を食べ、ゴム人間になる
・ルフィの恩人は海賊頭「赤髪のシャンクス」
・ルフィを助けるために、シャンクスは左手を「近海の王」に食われて失う
・ルフィはシャンクスから麦わら帽子を受け継ぐ
・10年後、ルフィは海賊になるために大海原に旅に出た
・コビーは海軍に入隊した(海軍将校になると名言)
・世界一の剣豪を目指す三刀流のゾロが仲間になる
・ナミは自称「海賊専門の泥棒」で、偉大なる航路を目指し海図を盗んだ。

初めて『ONEPIECE』を読んだ48歳の本音レビュー

いやはや、けっこう一気に読んでしまった。
迷子にならないように、ひとりひとりの経歴や所属、人間関係も整理しながら読み進めるよう意識した。きっとすでに伏線がはられていることだろう。
まず最大の謎は「ワンピース(財宝)」とは何か?なのだろう。これは、時々耳にしたことがある。
財宝が何かは未だに解明されていないようだ。
なんとなくだが、「ひとつなぎの財宝」という言葉がひっかかった。
ひとつなぎ=1繋ぎ=ワンピースなのだろうが、もしかしてこれは「人繋ぎ」なのではないか??
海賊は、仲間が必要だ。ルフィも、仲間探しから始めている。
ワンピースに辿りつくころには、「お前たちには、かけがえのない仲間ができている」ことを「ひとつなぎの財宝」と言っているのではないか??

きっとまだ1巻しか読んだことのない48歳主婦がパッと思いつく考察など、とんでもなく浅いのだろう。読みすすめていくうちに、ここで「人繋ぎの財宝」なんて恥ずかしげもなくのたまったことを後々後悔することになりそうだ。

ナミが登場したときの印象は、「あれ?意外にスリーサイズが現実的・・・?」という低レベルなものだった。
連載が進むにつれ、絵柄が変わることは多い。ワンピースは、はじめのほうでは女性のスタイルは意外に普通だったようだ。いつごろからこれが極度にデフォルメされていくのだろう?

ルフィの強さも意外だった。なぜかなんとなく、ルフィってあんまり強くなさそうと思っていたのだ。
そういえば、友人に「ルフィって強いの?」と聞いて笑われたことを思い出した。
ゴムゴムの実、けっこうチートアイテムである。
特にピストルで打たれても無効化したり、打撃も効かないのは大きい。
逆にどんな物理攻撃なら通るのだろうか??
なんとなく、ルパンの五右衛門がこんにゃくは切ることができないことを思い出した。
ゴム人間の身体は、運動法則で、反動として伸び縮するというより自由自在に伸ばしたり縮めたりできるようだ。
ちょっと思ったのは、鳥を捕まえるとき、飛び上がらなくても、ただ腕を伸ばして鳥を直接掴めばよかったのでは?
まあ、そんなこともきっとこの先の大冒険では本当にどうでもいいことなのだろう。

内心ついツッコミをいれてしまったのは、ゾロの三刀流。
三刀流という言葉を見たときは、そのパワーワードにワクワクしたが・・・・え・・・?口??
口でくわえてるのが3本目??
え?それって、意味あるの??と正直思ってしまった。
なんだろう。口じゃあんまり刀を自在に操ることはできないよなぁ。なんとなく、足の指で持った方がまだ良さそう。
まあ、これもゾロの今後の戦いっぷりに期待するとしよう。

個人的にすごいと思ったのは、キャラデザのセンス。
とくにモーガン大佐の、斧と一体化した腕がすごい。あれはなかなか思いつかない。
腕の先が斧になっているだけならまだわかるが、ちゃんと柄の部分が肘から飛び出ているのがすごい。
というか、あれ、なんであんなことになったの??ねえ、モーガン大佐。一体なにがあったの??

とりあえず、1巻を読み終わって、今のところまだ迷子にはならずに済んだ。
人間関係もまだクリアだ。
ここから先、大規模な世界観と人間模様になっていくことは知っている。ひとつひとつ、丁寧にクリアしていこうとあらためて決意した。

次巻では、ナミのことがもっと深堀りされるだろう。
ワンピースに登場する女性キャラクターはみな可愛いので、(一部をのぞく。アルビダさんがいたし。)楽しみである。
ゾロの三刀流のスゴさも期待!!

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