作品概要
| ジャンル | 少年漫画 ロー・ファンタジー ロマンティック・コメディ |
| 掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
| レーベル | ジャンプ・コミックス |
| 著者 | 篠原健太 |
| 絵 | 篠原健太 |
あらすじ
乙木守仁（モリヒト）は、強大な鬼の力を持ちながらも、他者を傷つけることを恐れてその力を自制しているのである。彼の元へ、魔女の修行を終えた幼馴染の若月ニコが6年ぶりに帰還する。
ニコは帰郷直後から魔法による騒動を引き起こすが、双方の親の計らいによって、モリヒトはニコの使い魔となり、一つ屋根の下で暮らすことになるのである。
ニコ本人には伏せられていたが、彼女の母である若月伊吹の予言により、「1年以内にニコに災いが降りかかる」ことが示唆されていた。その災いを回避するには「守護者たる使い魔」の存在が不可欠であり、伊吹は使い魔の血を引く鬼の一族、乙木家に協力を要請したのである。モリヒトの父は、海外へ発つ前に息子へ事情を伝え、ニコを護衛するよう命じていた。こうして始まった同居生活で、モリヒトはニコの危なっかしい魔法の使い方に呆れながらも、彼女の身に危険が迫れば己の力を解放し、守り抜くことを決意するのである。
二人は共に私立翌檜高等学校へ入学し、同じクラスとなる。当初モリヒトは正体を隠そうとするが、ニコの魔法騒動が原因で、早々に二人が魔女と鬼であることはクラス中に知れ渡る。しかし、クラスメイトはその事実を受け入れるのである。
ニコの修行仲間であった風祭監志（カンシ）もまた使い魔の血統であり、伊吹からニコの護衛を頼まれ同校を調べていた。カンシの合流と新たな予言により、ニコを襲う災いが「魔法使いによる襲撃」であることが確定し、ニコ自身もその運命を認識する。カンシも乙木家の同居人に加わるのである。
高校でニコは、持ち前の魔法で人助けを始め、「魔女のお悩み相談」として本格的な活動を開始するのである。
そんな中、隣町に住む魔女、宮尾音夢（ネム）が彼らに接触する。猫に化けて乙木家を窺っていたネムは、ニコを狙う悪意ある魔女の企みを目撃したのである。ネムは、魔女には正義の「白魔女」と悪の「黒魔女」が存在し、ニコが千年級の特別な白魔女であり、その強大な魔力を黒魔女が狙っていることを伝える。黒魔女による大規模な襲撃を皆で退けるが、黒幕の正体は依然として謎である。この事件を通じ、クラスメイトの真神圭護（ケイゴ）が使い魔の血統に覚醒し、ニコの護衛として乙木家に同居することになる。ネムもまたニコの友人となり、乙木家を頻繁に訪れるようになるのである。
さらなる伊吹の予言に基づき、一行は黒魔女に対抗しうる「魔を祓う古の眷属」を訪ねる。そこで出会ったのは、祓魔師の家系に生まれた中学生、霧生見晴（ミハル）とその父であった。霧生家も使い魔の血統であり、ミハルは一族でも屈指の力を持つ。再び現れた黒魔女の襲撃に対し、ミハルの能力とニコの魔法を連携させることで、敵の命を奪わずに魔力だけを消滅させることに成功する。ミハルは自身の血統に起因する特殊な飢餓感に悩まされていたが、モリヒトたちの側にいることでそれが和らぐと判明したため、両親に預けられ、乙木家へ移住するのである。
