さあ、11巻だ。
インターハイ予選での翔陽高校との対戦。逆転からの、翔陽エース・藤真の登場。
ここからどう試合は動く・・・??
それにしても、どんどん絵がきれいになっていくなぁ。「秀麗」という言葉がぴったりに思う。
藤真が加わったことは、かなり影響がでかい。
「藤真がいれば、俺たちは怖いものなしだ!」という絶対的な安心感が、翔陽のメンバーの潜在的なパワーにも影響していそうである。
それと反比例的に、湘北チームは苦しくなる。三井にも疲れが見え始める。
でも、安西先生が言ってくれた「君たちは強い」という言葉。彼らも負けるわけにはいかないのだ。
桜木も、この試合では「自分のリバウンドは天下一品である」という自信を得ることができたのは大きい。
これまでの度重なるファウルと退場。自身が揺るぎかけていた彼にとって、宮城の「お前のリバウンドは県内トップクラス」という言葉はどれほど嬉しかっただろうか。
自然とリバウンドにはさらに力が入る桜木。
と、ここで花形のメガネに桜木のひじが当たってしまう。
オフェンスファウル。
うわー・・・。これはまずい。
でもさ、だから言ったじゃん。メガネ危ないって。
メガネしてくる方が悪くない??
やはり伏線だったか・・。これは桜木悔しいであろう。
疲れが限界になってきた三井。やはりグレてしまっていた1年間が効いているようである。
しかしここで彼の脳裏に浮かぶのは、そう、安西先生の姿だ。
きっと彼の頭の中にだけは聞こえていただろう、「諦めたらそこで試合終了だよ」という声が。
三井が粘りを見せ、点差を追い詰めていく。その差9点、6点、そしてとうとう3点差までになる。
桜木は、これ以上のファウルを取られて退場となってしまうことを恐れ、縮こまってしまう。
亀の桜木かわいい笑
そんな桜木にハッパをかけたのはー。そう、流川だ。
綾南との試合のときもそうだったなぁ。
「終生のライバル」だもの。こうでなきゃ。
「ファウルなんて怖がってんじゃねえ」とばかりの強気なプレイを桜木に見せつける。
やっと「桜木節」を取り戻した桜木。
果敢にリバウンドにチャレンジし、その勢いで初の試合中のダンクを決める。
これには一同があっけにとられる。いやあ、かっこいい。
これはちょっと赤木晴子の心も動いたのではないか??
とはいえ、ファウルを取られてしまい、シュートはノーカウント。同時に退場を告げられてしまう。
しかし場内は桜木コールであふれんばかりである。
この試合で桜木が得たものは言葉であらわせられないくらい大きいものだっただろう。
こうして、逆転を守り抜いた湘北高校は、晴れてベスト4・決勝リーグへと進出したのであった。
新聞にもダンクの瞬間が掲載され、乗りに乗っているといわんばかりの桜木。学校全体のバスケ部への期待も高まる。
そんななか、決勝リーグの緒戦相手が発表される。
その相手こそ、優勝候補の「海南高校」なのであった。・・・・12巻へ続く!!