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「B’s-LOG COMIC」は、KADOKAWA(エンターブレインブランド)が発行する女性向け月刊漫画雑誌である。2005年12月14日に『B’s-LOG』の増刊誌『comic B’s-LOG』として隔月刊で創刊された。その後、2009年10月に『comic B’s-LOG キュン!』に誌名をリニューアルし、2013年2月1日にはWEBマンガサイト「エアレイド」と統合され、毎月1日発売の月刊誌『B’s-LOG COMIC』として『B’s-LOG』から独立した。2017年4月1日発売号を最後に紙媒体の刊行を終了し、現在は毎月5日発売の電子書籍雑誌として配信されている。かつては「乙女のための最強コミック誌」や「ドキ☆キュン! 乙女のあこがれコンプリート」といったキャッチフレーズを用いていた。ボーイズラブ雑誌と誤解されることがあるが、そうではない。
女性向けコンテンツのコミカライズ専門誌への変遷:
創刊当初は、女性向けゲーム、ビーズログ文庫などの小説、アニメ、ドラマCD、映画などのコミカライズ作品に加え、多数のオリジナル作品も掲載されていた。初期のオリジナル作品は、男性キャラクターの登場が多く、少年漫画や青年漫画、キャラクター萌え要素を持つ少女漫画といった様々なジャンルの要素を混ぜ合わせたような特徴があった。しかし、2010年代後半からは女性向けのオンライン小説の書籍化作品のコミカライズが急速に増加し、現在ではほぼその専門誌のような内容となっている。
電子媒体への完全移行とウェブ展開:
2017年4月をもって紙媒体での刊行を終了し、電子書籍雑誌へと完全に移行した。これにより、より手軽に作品にアクセスできるようになった。また、ウェブコミック配信サイト「comic B’s-LOG エアレイド」との統合を経て、現在はPixivコミック内の「B’s-LOG COMIC」や「ビーズログCHEEK」、さらにはComicWalker(現・カドコミ)とニコニコ漫画でもウェブコミックレーベルを展開し、デジタル環境での読者へのリーチを強化している。
多様なコミカライズ作品群:
女性向けゲーム、小説、アニメなど、様々なメディアミックス作品のコミカライズを多数手掛けている。特に、近年増加しているオンライン小説発の「悪役令嬢もの」「異世界転生・転移もの」といった人気のトレンドを積極的に取り入れ、女性読者のニーズに応えている。これにより、原作ファンだけでなく、コミカライズを通じて新たな読者を獲得している。
新人漫画家の発掘と育成:
エンターブレインえんため大賞にガールズコミック部門が設けられ、comic B’s-LOG新人賞と連動していた時期があり、新人漫画家の発掘にも力を入れていた。これにより、多くの才能がデビューする機会を提供してきた。
「B’s-LOG COMIC」からは、多くの女性読者に支持されるコミカライズ作品が多数生み出されている。
現在の主な連載作品(コミカライズ):
『悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される』(作画:ほしな、原作:ぷにちゃん):
異世界に転生した悪役令嬢と王太子の溺愛を描く人気作品。
『悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜』(作画:のこみ、原作:七夕さとり):
ゲームの裏ボスに転生した主人公が、平穏な生活を目指すコメディ。
『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』(作画:彩月つかさ、原作:さき):
悪役令嬢が没落を望むユニークな設定の作品。
『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』(作画:衣丘わこ、原作:友麻碧):
あやかしの宿を舞台にした心温まるファンタジー。
『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』(作画:桟とび、原作:依空まつり):
隠れた実力を持つ魔女が活躍するファンタジー。
『31番目のお妃様』(作画:七輝翼、原作:桃巴):
王宮を舞台にしたシンデレラストーリー。
『転生先が少女漫画の白豚令嬢だった reBoooot!!』(作画:條、原作:桜あげは):
少女漫画の太った悪役令嬢に転生するコメディ。
『魔法世界の受付嬢になりたいです』(作画:よね、原作:まこ):
魔法世界の受付嬢を目指す主人公の日常ファンタジー。
過去の主な連載作品(コミカライズ):
『乙女的恋革命★ラブレボ!!』(作画:藤成ゆうき、原作:ガンホー・ワークス):
女性向け恋愛ゲームのコミカライズ。
『咎狗の血』(作画:茶屋町勝呂、原作:Nitro+CHiRAL):
人気ボーイズラブゲーム(ただし本誌はBL雑誌ではない)のコミカライズ。
『薄桜鬼』(作画:二宮サチ、監修:アイディアファクトリー・デザインファクトリー):
幕末を舞台にした乙女ゲームのコミカライズ。
『僕だけがいない街』(作画:藤丸豆ノ介、原作:三部けい):
人気サスペンス漫画のコミカライズ。
『少年メイド』(作画:乙橘):
オリジナル作品で、テレビアニメ化された。
『僕だけがいない街』(作画:藤丸豆ノ介、原作:三部けい):
人気サスペンス漫画のコミカライズ。
※上記の『僕だけがいない街』は「ヤングエース」でのコミカライズとは異なる作者によるもので、本誌での連載は確認できませんでした。記載の誤りと思われます。お詫びして訂正いたします。
代表的なオリジナル作品(コミカライズではない):
『RHプラス』(作画:花緒莉):
吸血鬼が住むシェアハウスを舞台にした作品で、テレビドラマ化された。
『少年メイド』(作画:乙橘):
主人公の少年が家政婦として働く日常を描いた作品で、テレビアニメ化された。
これらの作品は、「B’s-LOG COMIC」が女性向け漫画雑誌として、時代の変化に合わせてコンテンツの提供方法と内容を柔軟に変化させてきた歴史を反映している。