この世は戦う価値があるの部屋

作品概要

あらすじ

社会人3年目の伊東紀理は25歳。セクハラが横行する職場やモラハラな彼氏との関係に疲弊し、他人のために自己を消耗する日々を送っていた。それでも「人の役に立ちたい」一心で生きていた彼女のもとに、ある日、一通の封書が届く。
その中には、彼女が自由に生きる権利を示す一枚のカードが入っていた。これまで捧げるばかりだった人生を終え、紀理は過去に受けてきたことへの「お返し」をする、人生最大のリベンジを開始する。自己を縛るしがらみから解放され、彼女は自身の欲望と向き合い、現実へ正面からぶつかっていく。これは、自分らしく生きたいと願う全ての人を肯定する物語である。